2015年10月31日土曜日

中心でもあり辺境でもある

 遠出をした。知らない街にいると感覚が鋭敏になる。自分ひとりがよそ者のような気さえする。
 自分という窓から世界を見ることはつまり、自分を世界の中心と位置づけている。自分がそうであるように、他の人もそうやって世界を自分の窓から見ている。

 自分がどう見られているかを意識している人もいる。その人にとっての世界の中心は彼自身なのだ。しかし、彼が他者を他者としてしか見ないように、実は彼自身もまた他者にとっての他者でしかない。

 つまり、私たちは皆、世界の中心でもあり辺境でもある。

2015年10月5日月曜日

告知 「絵を描く人のための 美術解剖学入門」開講

「絵を描く人のための 美術解剖学入門」講座を開講します。

 新宿西口の朝日カルチャーセンターにて、10月17日、11月21日、12月19日の3回で構成されています。毎回ヌードモデルが入ります。講義の始めにその日の強調したい部位を解説し、その後はヌードのクロッキー実習となります。クロッキー中も、モデルの体の凹凸を構造的に解説します。

 内部構造を意識できるようになると、描写に説得力が出ます。「構造を意識する」ことが重要です。次が「構造を知る」ことです。この講座では「意識する」と「知る」をサポートし、それによって得られる見る力によって描写力を向上させることを目的としています。

 対象は初心者から経験者まで、つまりどなたでも。講座名は「絵を描く人のため」とありますが、立体造形家でもCG作家でも、全く始めての方でもOKです。

 当日は使い慣れたクロッキーブックとデッサン道具をお持ち下さい。ただし、イーゼルに固定する大きなものよりも、動き回りながら描ける大きさのクロッキーブックが良いでしょう。

 詳細は朝日カルチャーセンターのサイトをご覧下さい。