2013年1月26日土曜日

「人体描写のスキルアップ」講義開催のお知らせ



 来る2月2日の土曜日に朝日カルチャーセンター新宿教室にて、「人体描写のスキルアップ−美術解剖学入門」と題した実践的講義を開講いたしますので、お知らせいたします。
美術の中心である人体描写。その源泉にヌードがあります。裸体描写は芸術にとって永遠のテーマであり、時代ごとに美しい裸体像が探求されています。探求するためにはまず見える必要があります。人体内部の構造を直接的な手がかりとして人体を見ようと試みられたのが16世紀イタリア。それから約500年の間に解剖学は進歩し美術解剖学への応用も変化しています。

 美術解剖学は解剖学を応用して効率的に人体のかたちを見る方法を示します。人体の捉えどころを知れば秩序を持った構造が浮かび上がってきます。骨や筋肉の名前を一つずつ覚えるというものではありません。かたちを作っている理由や姿勢による変形の範囲などを解剖学的な根拠に基づいて説明するものです。美術解剖学を取り入れることで、人体が秩序だって見えるようになるでしょう。

 芸術の本質は表現です。美術解剖学によって、今まで人体形状を探ることに費やしてきた時間を表現活動へと還元することも可能なのです。
この講義は2回で構成されており、初回は基本的な人体の構造と見方をスライド等を用いて講義いたします。2回目は、解説に従って実習をします。実際に描いてみることで理解を定着させましょう。

 人体描写をより高めたい方、人体をモチーフに制作されている方、これから人体を描いてみたいと思っている方など、「人体」と「描写」に深い関心をお持ちの方々の幅広いご参加をお待ちしております。

 当講座は終了しました。