2009年4月16日木曜日

幼児の舌と手

幼児は何でも口に入れる。それこそ手当たり次第と言った感じ。なめなければわからないじゃないか、といった風だ。

これは、特定の幼児にのみ見られる癖ではないのだから、成長において欠かせない行為なのだろう。舌に備わる味覚は、生まれてからすぐに口から栄養を補給する私たちにとって、まず敏感でなければいけない。また、私たちがかつて、人でなかった頃は、物を運ぶには口を使っていただろうから、その名残もあるのかもしれない。

舌は、その運動神経の由来や、筋肉の種類からみて、腕などと同じと言える。


また、幼児は、何でも触ろうとする。この未知な物には触れたくなるという衝動は、私たち大人にも残っているので、感覚を理解しやすい。

幼児がひたすら触ることで、脳内では視覚と触覚の同期が行われ、やがて大抵の物は見るだけでその質感を思い浮かべることが出来るようになるのだろう。


舌で触り、やがて手で触る。それは、四足動物から二足歩行への進化を見るようでもある。

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