2009年8月24日月曜日

東洋と西洋 見方のちがい

今日、途中から見たテレビ番組で、西洋人と東洋人の対象の捉え方の違いについてやっていた。簡単なテストをさせるのだが、その答えに大きな差が出るそうだ。
例えば、複数の笑顔の人物の中心で微笑んでいる人がいる絵と、複数の不機嫌そうな人物の中心で微笑んでいる人がいる絵。東洋人は、始めの絵の人物は幸せそうだが、2枚目はそうではないと答える。西洋人は、どちらの絵も微笑んでいる人物は幸せそうだと答える。
別の例では、猿、パンダ、バナナの絵で、二つをくくりなさい、というもの。東洋人は、猿とバナナをくくるが、西洋人は猿とパンダをくくる。
これらから見えてくるのは、東洋は関係性を重視するのに対して、西洋人は区別を重視するというものだ。こういう性質の違いは経験上、納得している人は多いだろう。それが、こういう実験で明確に表されるのが興味深い。

解剖学や、科学が西洋において早期に発展したことも、同列で説明ができるだろう。江戸時代の腑分け図の描き方もなるほど典型的な東洋の見方だと言える。
宗教画で、九相図というのがある。人の死体が腐って骨になる様を段階を追って描いているのだが、それは、死体が墓場に置き捨てられている様が描かれている。つまり、死体とそれが腐るのに必要なフィールドが分けられていない。この、「関係性を断たない」見方も、東洋的なのだと実感した。

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